SyntaxHighlighter

2012年5月1日火曜日

Ubuntu Server 12.04 をノートPCに入れて運用してみる

定期的に処理させたいことがあったので、古いノートPCにUbuntuを入れて運用してみることにした。
同じことを試みる方の参考になれば幸いです。

■マシンスペック
名称: IBM Thinkpad R40
CPU: Mobile Pentium4-M 1.80GHz
Mem: 1024MB
HDD: 40GB
内蔵NIC: Intel PRO/100 VE(故障)
PCMCIA: 古い10Base-TのLANカード

■インストールしたもの
Ubuntu Server 12.04 LTS (Long Term Support)



■紆余曲折
最初、EcoLinux v9.10 beta をインストールしました。
しかし、HDDの発熱が激しく、電源入れっぱなしにするのが厳しそうなので、断念しました。

■本番
そこで、USBメモリ(2GB)にインストールします。
サイズの制約があるので、GUIはあきらめ、Server版にします。
なお、USBから起動できないPCだったので、ちょっと面倒なことをしています。
USBから起動できるPCだと、下記手順の3と10は不要です。。。

1.予め Ubuntu Server 12.04のISOファイルをダウンロードして、CD-Rに焼きます。
http://www.ubuntu.com/start-download?distro=server&bits=32&release=lts


2.上記CDから起動して、USBメモリにインストール。
パーティションは、メイン領域に1.8GB、スワップ領域を0.2GB にしました。
最小構成で入れると約800MB消費します。


3.Plop Boot Manager を使い、Plop のCD から起動して、すぐにUSBメモリ上のGRUBに起動処理を引き継ぎます。
参考:http://www.plop.at/en/home.html


4.ノートPCは押し入れの奥に置くため、遠隔操作できるよう telnetd を入れます。
  $ sudo apt-get install telnetd


5.自作Javaプログラムを動かすため、JREを入れます。
最初 Open JDK6 JRE をいれましたが、プログラムが例外を出して起動しないため、Oracle(Sun) Java を入れました。
参考:http://www.duinsoft.nl/packages.php?t=en#hand


6.自作プログラムを定期的に動かすため cron に登録しました。
  $ sudo vi /etc/crontab


7.発熱を抑えるため内蔵HDDをノートPCから外しました。


8.発熱を抑えるためCPUの速度を下げました。
$ sudo cpufreq-set -g powersave
参考:http://d.hatena.ne.jp/kakurasan/20070720/p1


9.LANケーブルを配線するのが大変なので、無線LANで繋ぐことにします。
Buffaloの古い無線LANカード(WLI-CB-G54)で、Broadcomのチップを使っているものなので、一筋縄ではいきませんでした。
参考: https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Hardware/HowToSetupBcm43xx#b43.2BMMkw6TCkMNAwbjCkMPMwuTDIMPww6w-

特にハマったのは、無線LANカードを装着した状態で、次のコマンドを実行しなければならないことに気付かなかった点です。(無線LANカードを自動認識して、必要なドライバだけをダウンロードしてくる)
  $sudo apt-get install firmware-b43-installer

内蔵NICが壊れているので、PCMCIAの有線LANか無線LANのどちらかしか装着できず、悩みました。結局、上記URLの b43 (インターネット接続無しの場合) でOKでした。

また、WPAなどの暗号化をしているので、wpa_supplicant コマンド群を使って設定しました。
下記のページが分かりやすく参考になりました。
http://www.youchikurin.com/blog/2007/06/linuxlan_1.html


10.Plop Boot Manager をカスタムする
Plop Boot Manager はダウンロードしてきたままだと、起動時に、起動メディアの選択で待ち続けてしまいます。再起動するたびにノートPCのキーボードを操作するのが面倒なので、自動的にUSBを選択して先に進むようにします。
・plpbt-5.0.14 と plpbt-createiso をダウンロードして解凍。
・plpbt-5.0.14\Windows\plpcfgbtGUI.exe を起動
・plpbt.bin を Openして、Default boot を Off → USB、 CountDown をチェック。
・Configure plpbt.bin ボタンをクリックして保存。
・保存した plpbt.bin を plpbt-createiso フォルダにコピー。
・create-iso.bat を実行。
・生成された plpbtmycd.iso をCD-Rに焼く。


11.NTPで時刻同期させます。
http://www.kotodama.jp/blog/index.php/2008/03/18/ubuntu-ntp


12.不要っぽいモジュールをロードしないようにしました。
サウンド、赤外線、印刷関連のモジュールを外します。
  $sudo vi /etc/modprobe.d/blacklist.conf

以下の行を追加
  # サウンド
  blacklist snd_intel8x0
  blacklist snd_ac97_codec
  blacklist snd_pcm
  blacklist snd_timer
  blacklist snd_page_alloc
  # 赤外線
  blacklist nsc_ircc
  blacklist irda
  blacklist crc_ccitt
  # 内蔵NIC(故障のため)
  blacklist e100
  # 印刷
  blacklist lp


13.Wifiで繋いでますが、一応サーバーなのでIPアドレスを固定にします。
http://www.cyberciti.biz/faq/setting-up-an-network-interfaces-file/


14.無線LANの省電力化(検討中・・・)
常に屋内の決まったアクセスポイントに接続しているため、もう少し電波の電力を絞ってもよいかもしれません。夏に向けて実験してみようと思ってます。

To Be Continued...

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